看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
看護師とは何者なのか
第1回
大阪大学大学院医学系研究科 統合保健看護科学分野准教授 公益財団法人浅香山病院臨床研修特任部長 山川みやえ
2017年8月1日号
今回より「個別化医療とグローバリズム」というタイトルで連載をすることとなった。このタイトル自体が混沌としている医療業界を如実に表していると言っていいだろう。要するに何でもアリで、かつ何でもしないといけないということになっている状態だ。 社会は一段とわがままになっていると思う。誰かがツイートした内容に、社会が右往左往させられるようなことが起きている。一方で、個人の率直すぎる意見が社会をよい方向に向かわせることもある。社会はそれを取り入れる柔軟性を持ち合わせている。その柔軟性は医療業界でも必要とされているように思う。その分、医療者はなかなか大変である。 本人の意思決定が重要視されているなか、現存する多くの選択肢を提示する必要がある。死に方(終末期)さえそうである。アドバンスケアプランニング(ACP= Advance Care Planning)という言葉を聞い...
今回より「個別化医療とグローバリズム」というタイトルで連載をすることとなった。このタイトル自体が混沌としている医療業界を如実に表していると言っていいだろう。要するに何でもアリで、かつ何でもしないといけないということになっている状態だ。 社会は一段とわがままになっていると思う。誰かがツイートした内容に、社会が右往左往させられるようなことが起きている。一方で、個人の率直すぎる意見が社会をよい方向に向かわせることもある。社会はそれを取り入れる柔軟性を持ち合わせている。その柔軟性は医療業界でも必要とされているように思う。その分、医療者はなかなか大変である。 本人の意思決定が重要視されているなか、現存する多くの選択肢を提示する必要がある。死に方(終末期)さえそうである。アドバンスケアプランニング(ACP= Advance Care Planning)という言葉を聞いたこ
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