オンザスクリュー
「波乱含み」の省庁人事
2017年8月1日号
この夏の霞が関の幹部人事は、「安倍一強」を象徴する内閣人事局の意向が色濃く反映された展開になった。安倍晋三政権は春先から、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題や学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画問題などで野党から追及された。今回の幹部人事でも、野党から批判を受けた。 迫田英典・国税庁長官の後任に佐川宣寿・財務省理財局長を充てた人事は、担当局長だった佐川氏が国有地売却問題の国会答弁で事実確認や記録の提出を拒み続け、「真相解明を阻んでいる」と批判を浴びただけに、疑問の声が上がった。麻生太郎財務相は佐川氏について「国税庁次長なども務めており適材だと思っている」と話したが、与党からも「官邸の意向に従っていれば出世できるという悪しき前例になる」という批判も出た。 農林水産省でも激震が走った。事務次官待機組とみられていた佐藤一雄・水産...
この夏の霞が関の幹部人事は、「安倍一強」を象徴する内閣人事局の意向が色濃く反映された展開になった。安倍晋三政権は春先から、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題や学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画問題などで野党から追及された。今回の幹部人事でも、野党から批判を受けた。 迫田英典・国税庁長官の後任に佐川宣寿・財務省理財局長を充てた人事は、担当局長だった佐川氏が国有地売却問題の国会答弁で事実確認や記録の提出を拒み続け、「真相解明を阻んでいる」と批判を浴びただけに、疑問の声が上がった。麻生太郎財務相は佐川氏について「国税庁次長なども務めており適材だと思っている」と話したが、与党からも「官邸の意向に従っていれば出世できるという悪しき前例になる」という批判も出た。 農林水産省でも激震が走った。事務次官待機組とみられていた佐藤一雄・水産庁長
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