医薬経済オンライン

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HOLMES & VACCINE

切り札も失った製薬業界

~買収後の状況~

コイツ・ドナン

2017年8月1日号

 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の将来像を推理している。日本企業は抗生物質バブルで研究開発力を強化しながら、消化器官用薬領域などでブロックバスターを生み出す努力を続けてきた。さらにホームズは糖尿病治療薬について振り返ったうえで、糖尿病と関連する肥満を取り上げ、開発に挑んだ企業の苦闘と挫折を解説した。だが、日本でも抗肥満薬を医療保険で面倒を見ることができない時代になっている。続いてホームズとワクチン博士は、医療保険で課題となる抗がん剤を取り上げた。秋葉原を歩きながら、抗がん剤の歴史を振り返り、日本が抗がん剤の開発で世界をリードしていた時代があったことを浮き彫りにした。「ブレオマイシン」や「マイトマイシン」など、抗生物質をがんに用いたパイオニアが日本だったとは驚きだ。さすがはホームズだ。ただし、残念ながら先導し...  【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の将来像を推理している。日本企業は抗生物質バブルで研究開発力を強化しながら、消化器官用薬領域などでブロックバスターを生み出す努力を続けてきた。さらにホームズは糖尿病治療薬について振り返ったうえで、糖尿病と関連する肥満を取り上げ、開発に挑んだ企業の苦闘と挫折を解説した。だが、日本でも抗肥満薬を医療保険で面倒を見ることができない時代になっている。続いてホームズとワクチン博士は、医療保険で課題となる抗がん剤を取り上げた。秋葉原を歩きながら、抗がん剤の歴史を振り返り、日本が抗がん剤の開発で世界をリードしていた時代があったことを浮き彫りにした。「ブレオマイシン」や「マイトマイシン」など、抗生物質をがんに用いたパイオニアが日本だったとは驚きだ。さすがはホームズだ。ただし、残念ながら先導したの

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