加藤厚労相が試される「痛みの配分」
なり手なきポストを担うのは首相の〝家族〟
2017年8月15日号
安倍晋三首相は3日の内閣改造で塩崎恭久厚生労働相を退任させ、後任に1億総活躍担当相だった加藤勝信氏を据えた。大蔵官僚出身の加藤氏は社会保障分野をはじめ政策全般に明るく、ソツがない。迎える厚労官僚たちは激情型の塩崎氏に辟易してきただけに、ホッとした表情だ。それでも〝大本命〟の加藤氏の就任は、厚労相適任者が極めて限られていることの裏返しでもある。安倍首相の信任厚い加藤氏だが、受動喫煙対策や働き方改革、診療報酬・介護報酬同時改定など、すぐに多くの壁に直面する。祝杯を上げた厚労省幹部 閣僚に指名された議員の、首相官邸への呼び込みが始まった3日午後。安倍首相は駆けつけた加藤氏に「厚労相と働き方改革、拉致の担当相を兼務してもらう」と伝え、「働き方改革は臨時国会の大きなテーマになる。必要な法案を成立させてほしい」と指示した。引き続き担当相を務めるか...
安倍晋三首相は3日の内閣改造で塩崎恭久厚生労働相を退任させ、後任に1億総活躍担当相だった加藤勝信氏を据えた。大蔵官僚出身の加藤氏は社会保障分野をはじめ政策全般に明るく、ソツがない。迎える厚労官僚たちは激情型の塩崎氏に辟易してきただけに、ホッとした表情だ。それでも〝大本命〟の加藤氏の就任は、厚労相適任者が極めて限られていることの裏返しでもある。安倍首相の信任厚い加藤氏だが、受動喫煙対策や働き方改革、診療報酬・介護報酬同時改定など、すぐに多くの壁に直面する。祝杯を上げた厚労省幹部 閣僚に指名された議員の、首相官邸への呼び込みが始まった3日午後。安倍首相は駆けつけた加藤氏に「厚労相と働き方改革、拉致の担当相を兼務してもらう」と伝え、「働き方改革は臨時国会の大きなテーマになる。必要な法案を成立させてほしい」と指示した。引き続き担当相を務めるかたち
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録