医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

日本企業の創薬力は落ちているか

第125回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2017年8月15日号

 本誌8月1日号の「武田薬品の5年後はミレニアムの販社」という記事は衝撃的な話だった。その少し前に筆者は「日本の製薬企業は世界的に見てどうなのか」という取材を受けたばかりなので、日本の背景なども交えてまとめてみたい。まず、筆者が毎年まとめている世界の大型医薬品売上高ランキングから、11年と16年の日本企業の創製品で世界の上位100に入る製品を(表)にしてみた。 表1の11年というのは「リピトール」など当時世界トップだった超大型品のパテントが切れ始め、世界トップのファイザーでも減収が始まった年である。11年の日本のトップ製品はリピトールより強力なスタチンとして売上げを伸ばしていた「クレストール」だった。2位の「エビリファイ」は競合する「セロクエル」や「ジプレキサ」などより遅れて登場しており、3位にあるARBの「ブロプレス」、5位の「オルメテック」...  本誌8月1日号の「武田薬品の5年後はミレニアムの販社」という記事は衝撃的な話だった。その少し前に筆者は「日本の製薬企業は世界的に見てどうなのか」という取材を受けたばかりなので、日本の背景なども交えてまとめてみたい。まず、筆者が毎年まとめている世界の大型医薬品売上高ランキングから、11年と16年の日本企業の創製品で世界の上位100に入る製品を(表)にしてみた。 表1の11年というのは「リピトール」など当時世界トップだった超大型品のパテントが切れ始め、世界トップのファイザーでも減収が始まった年である。11年の日本のトップ製品はリピトールより強力なスタチンとして売上げを伸ばしていた「クレストール」だった。2位の「エビリファイ」は競合する「セロクエル」や「ジプレキサ」などより遅れて登場しており、3位にあるARBの「ブロプレス」、5位の「オルメテック」とも

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