医療企業・その現状と展望
浜松ホトニクス 産業技術の核・光で世界的評価
―医用機器向け構成比は38%―
2017年8月15日号
医療関連企業紹介シリーズの最終回は浜松ホトニクスである。1926年、浜松高等工業(現静岡大学工学部)助教授だった高柳健次郎博士の研究チームが世界で初めて電子式テレビで「イ」の字を映し出すのに成功、高柳博士がテレビジョン技術の祖と言われているのは関連業界では周知の事実だが、博士は10年先、20年先の社会に役立つ技術の開発を研究テーマとして追い求めていた。テレビの成功は一例でしかない。 博士の門下生が創業者の堀内平八郎氏で、博士の精神を受け継ぎ、「光」の未来に賭けて、光電管を製造する東海電子研究所を48年に設立した。59年には現在の事業基盤である光電子増倍管の開発に世界で初めて成功、現在、光電子増倍管の世界シェアは90%に達する。02年にノーベル賞を受賞した東京大学の小柴昌俊名誉教授がニュートリノ研究に使用したのが光電子増倍管で、浜松ホトニクスも世界...
医療関連企業紹介シリーズの最終回は浜松ホトニクスである。1926年、浜松高等工業(現静岡大学工学部)助教授だった高柳健次郎博士の研究チームが世界で初めて電子式テレビで「イ」の字を映し出すのに成功、高柳博士がテレビジョン技術の祖と言われているのは関連業界では周知の事実だが、博士は10年先、20年先の社会に役立つ技術の開発を研究テーマとして追い求めていた。テレビの成功は一例でしかない。 博士の門下生が創業者の堀内平八郎氏で、博士の精神を受け継ぎ、「光」の未来に賭けて、光電管を製造する東海電子研究所を48年に設立した。59年には現在の事業基盤である光電子増倍管の開発に世界で初めて成功、現在、光電子増倍管の世界シェアは90%に達する。02年にノーベル賞を受賞した東京大学の小柴昌俊名誉教授がニュートリノ研究に使用したのが光電子増倍管で、浜松ホトニクスも世界的に
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録