Patient Relations
特定非営利活動法人 クラヴィスアルクス
2017年8月15日号
遺伝リテラシーの向上が「急務」太宰牧子理事長 「がん家系」といわれるには本来、理由がある。特定の遺伝子に変異があるとがんになりやすい。遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)がそのひとつ。生まれつきBRCA1やBRCA2遺伝子に変異がある。 HBOCの当事者会となる特定非営利活動法人クラヴィスアルクスの太宰牧子理事長は、42歳のときに乳がんを発症し、自身にBRCA1遺伝子に変異があることがわかった。その際に医師からは、遺伝子変異があることを「あまり人に言わないほうがいい」と言われた。「遺伝」に対する社会の理解は十分ではない。どのように向き合ってきたのかを聞いた。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆──なぜ、遺伝子検査を受けようと思いましたか。太宰 きっかけは、姉の死です。私は3人姉妹の真ん中で、姉とは大の仲良し。元気だった姉はある日突然、卵巣がんとわかり、そ...
遺伝リテラシーの向上が「急務」太宰牧子理事長 「がん家系」といわれるには本来、理由がある。特定の遺伝子に変異があるとがんになりやすい。遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)がそのひとつ。生まれつきBRCA1やBRCA2遺伝子に変異がある。 HBOCの当事者会となる特定非営利活動法人クラヴィスアルクスの太宰牧子理事長は、42歳のときに乳がんを発症し、自身にBRCA1遺伝子に変異があることがわかった。その際に医師からは、遺伝子変異があることを「あまり人に言わないほうがいい」と言われた。「遺伝」に対する社会の理解は十分ではない。どのように向き合ってきたのかを聞いた。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆──なぜ、遺伝子検査を受けようと思いましたか。太宰 きっかけは、姉の死です。私は3人姉妹の真ん中で、姉とは大の仲良し。元気だった姉はある日突然、卵巣がんとわかり、その
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