医薬経済オンライン

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「術後の抗がん剤投与」は必要か

早期の卵巣がんで新たな臨床試験が進展

(株)薬新 井高恭彦

2017年8月15日号

 早期の卵巣がんで、しっかり手術を受けた人に、さらに抗がん剤を投与する必要があるのか──。その疑問を解く臨床試験が6年目に突入した。特定非営利活動法人「婦人科悪性腫瘍研究機構」(JGOG)が12年7月から開始し、17年8月2日時点で33施設106例の患者登録が完了した。当初の計画からは大幅に遅れているものの、着実に前進を続けている。現在は、術後に抗がん剤を投与するのが「標準療法」だが、試験の結果次第では〝投与省略〟となる可能性がある。 卵巣がんに新たに罹る患者は日本で年間約1万人いる。そのうち約40%が早期(ステージⅠ期)である。この段階なら、がんも局所的で外科手術後の5年生存率は80%以上と比較的良好である。 問題は、取り残したかも知れない隠れたがんの撃退と、再発防止という名目で、術後に抗がん剤を大量投与する補助化学療法だ。これは先進各国で定着して...  早期の卵巣がんで、しっかり手術を受けた人に、さらに抗がん剤を投与する必要があるのか──。その疑問を解く臨床試験が6年目に突入した。特定非営利活動法人「婦人科悪性腫瘍研究機構」(JGOG)が12年7月から開始し、17年8月2日時点で33施設106例の患者登録が完了した。当初の計画からは大幅に遅れているものの、着実に前進を続けている。現在は、術後に抗がん剤を投与するのが「標準療法」だが、試験の結果次第では〝投与省略〟となる可能性がある。 卵巣がんに新たに罹る患者は日本で年間約1万人いる。そのうち約40%が早期(ステージⅠ期)である。この段階なら、がんも局所的で外科手術後の5年生存率は80%以上と比較的良好である。 問題は、取り残したかも知れない隠れたがんの撃退と、再発防止という名目で、術後に抗がん剤を大量投与する補助化学療法だ。これは先進各国で定着してい

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