「新しい電気けいれん療法」 | 医薬経済オンライン

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「新しい電気けいれん療法」

2017年9月1日号

　自発的にしろ薬物性にしろ、たまたまけいれんを発症したとき、どういうわけか〝精神症状が軽減する〟という現象が注目され、電気を活用するけいれん療法が考案された。　だが、近代文明社会がこれほど進化したというのに、その作用機序はいまだに不明のまま。　ただ治療手段のひとつとして稀少な存在価値は認められ、特殊な異彩を放っている。　当初は、けいれん発作時に、咬舌、骨折、脱臼などの有害事象が生じたりしたが、幾多の改良、改善が加えられ、今では極めて安全に施行できるようになっている。　軽く静脈麻酔したあと、筋弛緩薬で全身の筋肉を弛緩させると、副作用の心配から完全に回避される。　こうして多くの優れた薬物が登場した現在でも、古くて新しい特殊治療法として有効活用されている。昔逃げまわっていた患者も、今はすすんでこの治療法を受けるケースも。　76年も前の偶然の発見... 　自発的にしろ薬物性にしろ、たまたまけいれんを発症したとき、どういうわけか〝精神症状が軽減する〟という現象が注目され、電気を活用するけいれん療法が考案された。　だが、近代文明社会がこれほど進化したというのに、その作用機序はいまだに不明のまま。　ただ治療手段のひとつとして稀少な存在価値は認められ、特殊な異彩を放っている。　当初は、けいれん発作時に、咬舌、骨折、脱臼などの有害事象が生じたりしたが、幾多の改良、改善が加えられ、今では極めて安全に施行できるようになっている。　軽く静脈麻酔したあと、筋弛緩薬で全身の筋肉を弛緩させると、副作用の心配から完全に回避される。　こうして多くの優れた薬物が登場した現在でも、古くて新しい特殊治療法として有効活用されている。昔逃げまわっていた患者も、今はすすんでこの治療法を受けるケースも。　76年も前の偶然の発見が、

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