医薬経済オンライン

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読む医療―医師が書いた本の斜め読み―

イニシエーションの重要性に目を向ける

第80回

2017年9月1日号

 今回の読書は、最初にお断りから入らなければならない。このコラムのタイトルは「医師が書いた本の斜め読み」だが、今回、医師は出てくるが書いたわけではない。医師と宗教学者の対談である。コラムの趣旨から逸脱するが、たまには番外編もあるということで容赦願いたい。 取り上げたのは、精神科医の和田秀樹氏と宗教家の島田裕巳氏の対談集、『宗教と精神科は現代の病を救えるのか?』(ベスト新書)である。今年3月に刊行された。 帯には「宗教学者と精神科医が教える『生きる目的』の見つけ方」というキャッチが示されている。かなりスレた読書子である筆者は、この本を開く前に、和田氏と島田氏という取り合わせに、教育問題が主題化しているのではないかとの予断を持った。 和田氏は、受験をテーマにした著作(映画も含めて)もあるし、島田氏は宗教を通じて若い人の心の問題を掘り下げる発...  今回の読書は、最初にお断りから入らなければならない。このコラムのタイトルは「医師が書いた本の斜め読み」だが、今回、医師は出てくるが書いたわけではない。医師と宗教学者の対談である。コラムの趣旨から逸脱するが、たまには番外編もあるということで容赦願いたい。 取り上げたのは、精神科医の和田秀樹氏と宗教家の島田裕巳氏の対談集、『宗教と精神科は現代の病を救えるのか?』(ベスト新書)である。今年3月に刊行された。 帯には「宗教学者と精神科医が教える『生きる目的』の見つけ方」というキャッチが示されている。かなりスレた読書子である筆者は、この本を開く前に、和田氏と島田氏という取り合わせに、教育問題が主題化しているのではないかとの予断を持った。 和田氏は、受験をテーマにした著作(映画も含めて)もあるし、島田氏は宗教を通じて若い人の心の問題を掘り下げる発信が

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