眺望「医薬街道」
全がん患者の5年生存率は65.2%
近藤正觀
2017年9月1日号
国立がんセンターは8月9日、「がん診療連携拠点病院等院内がん登録08年生存率集計」を公表した。全がんの5年生存率は65.2%だったと報告した。 08年にがん診療連携拠点病院で、がんと診断された約21万人の集計による部位別の5年生存率は、前立腺がん97.7%、乳がん92.7%、子宮体がん82.8%、子宮頸がん75.6%、大腸がん72.6%、膀胱がん71.2%、胃がん70.4%などのほか、食道がん43.4%、肺がん39.1%、肝臓がん38.5%と続き、最低は発見が困難とされる膵臓がんの9.9%だった。 がん診療連携拠点病院における5年生存率は07年から集計を開始している。2回目の08年は209施設、21万4469症例を集計し、まとめたものだ。生存率には2種類の指標がある。実測生存率と相対生存率だ。 実測生存率とは、実際に診療した患者の生存率割合で、死因に関係なくすべての死亡を計算に含...
国立がんセンターは8月9日、「がん診療連携拠点病院等院内がん登録08年生存率集計」を公表した。全がんの5年生存率は65.2%だったと報告した。 08年にがん診療連携拠点病院で、がんと診断された約21万人の集計による部位別の5年生存率は、前立腺がん97.7%、乳がん92.7%、子宮体がん82.8%、子宮頸がん75.6%、大腸がん72.6%、膀胱がん71.2%、胃がん70.4%などのほか、食道がん43.4%、肺がん39.1%、肝臓がん38.5%と続き、最低は発見が困難とされる膵臓がんの9.9%だった。 がん診療連携拠点病院における5年生存率は07年から集計を開始している。2回目の08年は209施設、21万4469症例を集計し、まとめたものだ。生存率には2種類の指標がある。実測生存率と相対生存率だ。 実測生存率とは、実際に診療した患者の生存率割合で、死因に関係なくすべての死亡を計算に含めた
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