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医政羅針盤

不安定な政治情勢と今後の政策動向

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2017年9月1日号

 いわゆる「加計学園問題」などを背景として、内閣支持率が急落するなか、8月3日に内閣改造が行われ、第3次安倍第3次改造内閣が発足した。安倍晋三首相は記者会見で「仕事人内閣」と命名したが、大臣が仕事をするのは当たり前のことだ。半年ほど前までは「安倍一強」と評されていたにもかかわらず、政治情勢が急速に不安定化している。改造後の内閣支持率は底を打ち、わずかながらも反転してはいるものの、今後の政権運営の行方は依然として五里霧中の様相だ。 内閣が改造され、厚生労働大臣が代わったからといって、今後の医療政策の流れが変化するようなことはないだろう。基本的にこれまで検討されてきた方向性が続いていくことになる。 18年度には診療報酬と介護報酬の同時改定が予定されており、議論が今後本格化するが、18年度予算編成過程では、社会保障関係費の1300億円の抑制が求め...  いわゆる「加計学園問題」などを背景として、内閣支持率が急落するなか、8月3日に内閣改造が行われ、第3次安倍第3次改造内閣が発足した。安倍晋三首相は記者会見で「仕事人内閣」と命名したが、大臣が仕事をするのは当たり前のことだ。半年ほど前までは「安倍一強」と評されていたにもかかわらず、政治情勢が急速に不安定化している。改造後の内閣支持率は底を打ち、わずかながらも反転してはいるものの、今後の政権運営の行方は依然として五里霧中の様相だ。 内閣が改造され、厚生労働大臣が代わったからといって、今後の医療政策の流れが変化するようなことはないだろう。基本的にこれまで検討されてきた方向性が続いていくことになる。 18年度には診療報酬と介護報酬の同時改定が予定されており、議論が今後本格化するが、18年度予算編成過程では、社会保障関係費の1300億円の抑制が求められ

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