製薬企業の経営診断
【序章】なぜ経営を取り上げるのか
―経営が変える企業の行方―
2017年9月1日号
製薬企業の経営診断シリーズをスタートする。製薬企業の経営を検証し、評価と課題、今後の方向性を考えていく。個別企業についてみていく前に、経営問題を取り上げる理由を整理しておきたい。 企業の盛衰にはさまざまな要因が影響する。外部要因の影響が大きいが、同一業界なら業態の違いで多少の違いはあっても基本的にはほぼ一様だ。業界内で差が生じるのは経営判断の違いに起因していると考えてよい。 例えば、最近の産業界で最大の話題だったのは、総合電機の雄であった東芝の凋落である。経緯については周知のことであり、多くを語る必要はない。東芝は日立製作所、三菱電機とともに総合電機の御三家に位置付けられる産業界を代表する企業だ。これが原子力事業に関わる判断ミスで膨大な損失を生み、収益事業を切り売りせざるを得ない状況に追い込まれた。上場廃止の懸念さえあった。 過去にこ...
製薬企業の経営診断シリーズをスタートする。製薬企業の経営を検証し、評価と課題、今後の方向性を考えていく。個別企業についてみていく前に、経営問題を取り上げる理由を整理しておきたい。 企業の盛衰にはさまざまな要因が影響する。外部要因の影響が大きいが、同一業界なら業態の違いで多少の違いはあっても基本的にはほぼ一様だ。業界内で差が生じるのは経営判断の違いに起因していると考えてよい。 例えば、最近の産業界で最大の話題だったのは、総合電機の雄であった東芝の凋落である。経緯については周知のことであり、多くを語る必要はない。東芝は日立製作所、三菱電機とともに総合電機の御三家に位置付けられる産業界を代表する企業だ。これが原子力事業に関わる判断ミスで膨大な損失を生み、収益事業を切り売りせざるを得ない状況に追い込まれた。上場廃止の懸念さえあった。 過去にこのよ
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