看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
既存の枠組みを超える「グローバリズム」
第2回
大阪大学大学院医学系研究科 統合保健看護科学分野准教授 公益財団法人浅香山病院臨床研修特任部長 山川みやえ
2017年9月1日号
業界人ではないため、本誌の志向はわからなかったが、いろんな人から話を聞くにつけ、かなり前衛的な雑誌のようだ。前衛的というとフランス語では「アバンギャルド」。もともと軍事用語で「最前線」という意味がある。この連載が最前線かどうかはわからない。最前線って何をもって言うのかも不明だが、患者に向かい合うなかでの最前線というなら、看護師の話をしてもよいのだろう。 看護は患者の療養上の世話を患者にとってよい方向になるように、少しだけサポートすることである。「少しだけ」というのがかなりポイントだが、このことについてはまた改めて話をしよう。 前回8月1日号では個別化医療における看護師の役割について、EBP(Evidence Based Practice)の話を引き合いにした。究極の個別化医療のための実践がまさにEBPだと考える。EBPは「エビデンスに基づいた実践」と訳される...
業界人ではないため、本誌の志向はわからなかったが、いろんな人から話を聞くにつけ、かなり前衛的な雑誌のようだ。前衛的というとフランス語では「アバンギャルド」。もともと軍事用語で「最前線」という意味がある。この連載が最前線かどうかはわからない。最前線って何をもって言うのかも不明だが、患者に向かい合うなかでの最前線というなら、看護師の話をしてもよいのだろう。 看護は患者の療養上の世話を患者にとってよい方向になるように、少しだけサポートすることである。「少しだけ」というのがかなりポイントだが、このことについてはまた改めて話をしよう。 前回8月1日号では個別化医療における看護師の役割について、EBP(Evidence Based Practice)の話を引き合いにした。究極の個別化医療のための実践がまさにEBPだと考える。EBPは「エビデンスに基づいた実践」と訳されるが
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