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OBSERVER

長崎大学熱帯医学研究所教授・安田二朗

2017年9月15日号

長崎を「感染症研究拠点」の街に──学内にワクチンや薬のない1類感染症の病原体を研究できるBSL(バイオセーフティーレベル)4施設の稼働をめざしています。安田 世界23ヵ国52施設ほどのBSL4施設がある。国内には東京都武蔵村山市の国立感染症研究所に設置されているが、BSL4研究施設としての稼働実績はない。 13年末から16年に西アフリカでエボラ出血熱が流行した。富山化学の「ファビピラビル」がエボラウイルスに効くと話題になったが、国内ではBSL4施設が稼働しておらず、効果があることは私たちも予想していたが、国内で研究できなかった。日本でつくった薬であるにもかかわらず、だ。G7、G8参加国で実質BSL4施設が稼働していないのは日本だけであり、恥ずかしいことだと思う。 このため富山化学の親会社富士フイルムは米仏のBSL4施設に頼み、実験している。海外で... 長崎を「感染症研究拠点」の街に──学内にワクチンや薬のない1類感染症の病原体を研究できるBSL(バイオセーフティーレベル)4施設の稼働をめざしています。安田 世界23ヵ国52施設ほどのBSL4施設がある。国内には東京都武蔵村山市の国立感染症研究所に設置されているが、BSL4研究施設としての稼働実績はない。 13年末から16年に西アフリカでエボラ出血熱が流行した。富山化学の「ファビピラビル」がエボラウイルスに効くと話題になったが、国内ではBSL4施設が稼働しておらず、効果があることは私たちも予想していたが、国内で研究できなかった。日本でつくった薬であるにもかかわらず、だ。G7、G8参加国で実質BSL4施設が稼働していないのは日本だけであり、恥ずかしいことだと思う。 このため富山化学の親会社富士フイルムは米仏のBSL4施設に頼み、実験している。海外で研究

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