医薬経済オンライン

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どん底を見た化血研「再生」の道

体質改善を模索も付きまとう事業譲渡の影

2017年9月15日号

「3年やってきたが故に結実したものもあった。大変有意義な1年間を過ごした」 8月1日の閣議後会見で、塩崎恭久前厚生労働相は振り返った。受動喫煙防止を強化する健康増進法改正案では、自民党幹部と大喧嘩し、国会提出を断念。「何か変化があると必ず変化を好まない勢力がいる」と含みのある言葉を遺し、閣外へ去った。 変化を好まない勢力といえば、業界人にとっては思い当たる節があるかもしれない。塩崎前厚労相が「護送船団方式」とまで言い放ったワクチン・血液製剤産業だ。当の塩崎前厚労相は強い口調で産業の構造改革を指示したものの、その行方を見ぬまま大臣の座を下りた。それよりも気になるのが、議論の端緒となった化学及血清療法研究所の“現在地”ではないだろうか。 今さら言うまでもないが、16年1月8日、化血研は過去最長の「110日間」もの営業停止処分を下された。主力品の... 「3年やってきたが故に結実したものもあった。大変有意義な1年間を過ごした」 8月1日の閣議後会見で、塩崎恭久前厚生労働相は振り返った。受動喫煙防止を強化する健康増進法改正案では、自民党幹部と大喧嘩し、国会提出を断念。「何か変化があると必ず変化を好まない勢力がいる」と含みのある言葉を遺し、閣外へ去った。 変化を好まない勢力といえば、業界人にとっては思い当たる節があるかもしれない。塩崎前厚労相が「護送船団方式」とまで言い放ったワクチン・血液製剤産業だ。当の塩崎前厚労相は強い口調で産業の構造改革を指示したものの、その行方を見ぬまま大臣の座を下りた。それよりも気になるのが、議論の端緒となった化学及血清療法研究所の“現在地”ではないだろうか。 今さら言うまでもないが、16年1月8日、化血研は過去最長の「110日間」もの営業停止処分を下された。主力品のワク

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