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世界の医薬品業界

世界の大型品とイノベーション・ジレンマ

第126回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2017年9月15日号

 世界の大型品の変化を長年にわたってまとめてきた者として、今回は「世界で50億ドルを売り上げるような超大型品はそろそろピークを過ぎたのではないか」ということと「大型薬効におけるイノベーション・ジレンマの拡大」を考えてみたい。まず「イノベーション・ジレンマ」から取り上げていこう。 イノベーション・ジレンマは多くの世界で起きている。テレビを含めて多くの一般的な家電製品で、多くの人に必要な機能を備えたものはどこのメーカーでもつくることができるようになった。その結果、大手が最新の機能を追加して新製品を出しても、それを評価して購入する人は一部で、多くは自分の必要と思う機能が搭載された製品のなかでより安い製品を買うことが増えた。新機能がイノベーションで生まれたとしてもそれを必要とする人は減ったのだ。 薬の世界で起きているのも同じである。最近とくに顕著...  世界の大型品の変化を長年にわたってまとめてきた者として、今回は「世界で50億ドルを売り上げるような超大型品はそろそろピークを過ぎたのではないか」ということと「大型薬効におけるイノベーション・ジレンマの拡大」を考えてみたい。まず「イノベーション・ジレンマ」から取り上げていこう。 イノベーション・ジレンマは多くの世界で起きている。テレビを含めて多くの一般的な家電製品で、多くの人に必要な機能を備えたものはどこのメーカーでもつくることができるようになった。その結果、大手が最新の機能を追加して新製品を出しても、それを評価して購入する人は一部で、多くは自分の必要と思う機能が搭載された製品のなかでより安い製品を買うことが増えた。新機能がイノベーションで生まれたとしてもそれを必要とする人は減ったのだ。 薬の世界で起きているのも同じである。最近とくに顕著なの

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