日本化薬とヤクルトは「耐える日々」
注射用抗がん剤後発品市場も茨の道
2017年9月15日号
日本での抗がん剤後発品で一定の成果を挙げたのは、日本化薬とヤクルト本社であることは、衆目の一致するところだ。しかし、主力となる注射用抗がん剤後発品ビジネスには限界が見えてきている。新規後発品の対象となる先発品が限定的であること、価格政策に起因する薬価の大幅引き下げが続いており、さらに18年度以降の毎年改定で売上げ減少が避けられないためだ。 日本化薬ではその代替としてバイオ後続品(BS)に活路を見出そうとしている。しかし、その市場浸透には予想以上に時間を要していることや、韓国セルトリオンからの導入品でロイヤリティ支払いを含めた原価が高いことで、利益には結び付いていない。ヤクルトは主力の先発品である「エルプラット」が特許満了を迎え、医薬事業の売上げが大きく減少、「ゲムシタビン」を中心とした注射用抗がん剤後発品は増加しているものの、その売上高...
日本での抗がん剤後発品で一定の成果を挙げたのは、日本化薬とヤクルト本社であることは、衆目の一致するところだ。しかし、主力となる注射用抗がん剤後発品ビジネスには限界が見えてきている。新規後発品の対象となる先発品が限定的であること、価格政策に起因する薬価の大幅引き下げが続いており、さらに18年度以降の毎年改定で売上げ減少が避けられないためだ。 日本化薬ではその代替としてバイオ後続品(BS)に活路を見出そうとしている。しかし、その市場浸透には予想以上に時間を要していることや、韓国セルトリオンからの導入品でロイヤリティ支払いを含めた原価が高いことで、利益には結び付いていない。ヤクルトは主力の先発品である「エルプラット」が特許満了を迎え、医薬事業の売上げが大きく減少、「ゲムシタビン」を中心とした注射用抗がん剤後発品は増加しているものの、その売上高はほ
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