医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

景気の頼みの綱は設備投資

―GDP統計が示す方向―

2017年9月15日号

 景気情勢の先行き不透明感が消えていない。8月下旬から相次いで発表されている景気指標は依然としてまだら模様、月ごとの浮き沈みも変わっていない。こうした指標の動きから読み取れるのは、景気の足踏みが続いているということだ。先行きを悲観的に見る必要はないにしても、用心するに越したことはなさそうである。期待は設備投資がけん引役になることだ。 この期待を強くしたのが、大きく下方修正された今年4~6月期のGDP成長率の改定値の内容だ。8月13日発表の速報値は実質で前期比1.0%増、年率4.0%増、名目では1.1%増、年率で4.6%増と絶好調時の伸びだった。ただ、実感とのずれがあったことは否定できなかった。それでも個人消費、民間設備投資の寄与度が実質で個人消費0.5ポイント、民間設備投資0.4ポイントと、国内民需の二本柱がけん引したから、景気の本格回復の期待...  景気情勢の先行き不透明感が消えていない。8月下旬から相次いで発表されている景気指標は依然としてまだら模様、月ごとの浮き沈みも変わっていない。こうした指標の動きから読み取れるのは、景気の足踏みが続いているということだ。先行きを悲観的に見る必要はないにしても、用心するに越したことはなさそうである。期待は設備投資がけん引役になることだ。 この期待を強くしたのが、大きく下方修正された今年4~6月期のGDP成長率の改定値の内容だ。8月13日発表の速報値は実質で前期比1.0%増、年率4.0%増、名目では1.1%増、年率で4.6%増と絶好調時の伸びだった。ただ、実感とのずれがあったことは否定できなかった。それでも個人消費、民間設備投資の寄与度が実質で個人消費0.5ポイント、民間設備投資0.4ポイントと、国内民需の二本柱がけん引したから、景気の本格回復の期待感が

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