医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

ウェバー戦略に注目

―武田の課題は企業力修復―

2017年9月15日号

「経営責任を痛感している。(クリストフ・)ウェバー社長に立て直しを託した」―─17年6月28日の武田薬品の16年度決算に関する定時株主総会での長谷川閑史前会長(現相談役)の弁である。総会では長谷川氏の責任を問い、相談役就任に異議を唱える株主発言もあった。 武田の経営検証は長谷川氏の社長時代の実績を振り返ることから始めねばなるまい。この間に武田の企業力は劣化したからだ。長谷川氏は03年6月に社長に就任し14年6月に会長に退いた。計14年間の長期にわたって経営中枢の座にあったが、経営責任を問われても仕方のないほど、陣頭指揮の11年間の実績は厳しい結果となった。社長就任直後の03年度と社長退任時の13年度の業績、財務などを比較すれば明らかだ。12年度から国際会計基準に移行しているが趨勢を見るのに問題はない。 売上高はミレニアムとナイコメッドの買収が寄与し、1兆86... 「経営責任を痛感している。(クリストフ・)ウェバー社長に立て直しを託した」―─17年6月28日の武田薬品の16年度決算に関する定時株主総会での長谷川閑史前会長(現相談役)の弁である。総会では長谷川氏の責任を問い、相談役就任に異議を唱える株主発言もあった。 武田の経営検証は長谷川氏の社長時代の実績を振り返ることから始めねばなるまい。この間に武田の企業力は劣化したからだ。長谷川氏は03年6月に社長に就任し14年6月に会長に退いた。計14年間の長期にわたって経営中枢の座にあったが、経営責任を問われても仕方のないほど、陣頭指揮の11年間の実績は厳しい結果となった。社長就任直後の03年度と社長退任時の13年度の業績、財務などを比較すれば明らかだ。12年度から国際会計基準に移行しているが趨勢を見るのに問題はない。 売上高はミレニアムとナイコメッドの買収が寄与し、1兆864億

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