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薬剤経済学

薬剤併用のときの費用対効果比

(前) がんの免疫療法

2017年9月15日号

 がん治療にブレークスルーをもたらした免疫療法には開発研究が集中しすぎる傾向と、さらなる臨床的な飛躍=異なるチェック・ポイントの相乗効果が期待できる併用療法の費用問題にいかに対処するかが議論になっている。 「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)、「オプジーボ」(ニボルマブ)は、それぞれ数十の組み合わせ研究が進んでいる。産業界は全体としての臨床的価値で決まると原則論を語りながらも、10万ドル超の薬剤の足し算はいずれ修正ポイントを迎えると、内々では覚悟しているようだ。企業を跨ぐ併用時の分配が難問だが、ボストンの臨床的&経済的評価研究所(ICER)は、これを「支払者の側からのグループ・ディスカウントの要求」だと表現している。 転移性メラノーマは「治療の景色を変える」がん免疫療法の併用療法の先駆けだが、2つの単独療法に対する臨床的優位は経済的に推...  がん治療にブレークスルーをもたらした免疫療法には開発研究が集中しすぎる傾向と、さらなる臨床的な飛躍=異なるチェック・ポイントの相乗効果が期待できる併用療法の費用問題にいかに対処するかが議論になっている。 「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)、「オプジーボ」(ニボルマブ)は、それぞれ数十の組み合わせ研究が進んでいる。産業界は全体としての臨床的価値で決まると原則論を語りながらも、10万ドル超の薬剤の足し算はいずれ修正ポイントを迎えると、内々では覚悟しているようだ。企業を跨ぐ併用時の分配が難問だが、ボストンの臨床的&経済的評価研究所(ICER)は、これを「支払者の側からのグループ・ディスカウントの要求」だと表現している。 転移性メラノーマは「治療の景色を変える」がん免疫療法の併用療法の先駆けだが、2つの単独療法に対する臨床的優位は経済的に推奨で

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