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海外時報

CART細胞療法47万ドルはチャリティー価格か

骨髄移植より低くしたノバルティスの「勝算」

2017年9月15日号

 米国でついにキメラ抗原受容体T(CART)細胞療法の提供が始まった。10月3日が承認判断の期限だったが、患者支援グループがノバルティスに価格交渉を申し入れていた矢先の8月30日、米国食品医薬品庁(FDA)は「キムリア」(CTL019)をB細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)療法の適応で、5週間前倒ししてゴーサインを出した。 治療手段の尽きた再発・難治性の25歳以下のALLが適応になる。12年に逸早く瀕死の状態で治験に入った少女は安定した状態を維持している。5歳で診断され、8年間耐えた化学療法と骨髄移植も無効になった少年は15年、重い副作用の洗礼は受けたものの寛解し、この秋、イリノイ大学に進学できた。 だが、FDAの早過ぎる承認で、患者の血液から免疫細胞を組み替えて“生きた医薬品”を再注入する、このCART療法にすぐ応じられるのは全米で3~5病院...  米国でついにキメラ抗原受容体T(CART)細胞療法の提供が始まった。10月3日が承認判断の期限だったが、患者支援グループがノバルティスに価格交渉を申し入れていた矢先の8月30日、米国食品医薬品庁(FDA)は「キムリア」(CTL019)をB細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)療法の適応で、5週間前倒ししてゴーサインを出した。 治療手段の尽きた再発・難治性の25歳以下のALLが適応になる。12年に逸早く瀕死の状態で治験に入った少女は安定した状態を維持している。5歳で診断され、8年間耐えた化学療法と骨髄移植も無効になった少年は15年、重い副作用の洗礼は受けたものの寛解し、この秋、イリノイ大学に進学できた。 だが、FDAの早過ぎる承認で、患者の血液から免疫細胞を組み替えて“生きた医薬品”を再注入する、このCART療法にすぐ応じられるのは全米で3~5病院だ。

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