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経済記事の読み方

「事後」から「事前」に方針転換する金融庁

森長官3期目で組織固めを前倒し

2017年9月15日号

 いい準備をする――。最近、スポーツ選手がよく口にするお決まりのセリフだ。体調を万全に整えて試合に臨む。「頑張ります」という紋切り型よりはマシだが、本番はそう甘くない。金融行政も、今後はどんな準備をして仕事に臨むのかが問われる時代に入りそうだ。 金融庁が来年にも実施する組織改革で金融行政のあり方が変わり、これまでの事後報告型から事前準備型に変わる可能性が出てきたからだ。 ここ数年、金融庁は過去に例がないほどのスポットライトを浴びている。08年のリーマン・ショック後、大手銀行は12年に不良債権処理を終えた。メガバンクグループが3つに集約され、比較的平穏な時期に入っている。 しかし金融緩和が進んで超低金利局面が続き、銀行の収益環境は厳しさを増している。負の遺産は除去したが、儲けは減って生き残りが難しくなっているのだ。 しわ寄せは経営体力の脆弱な地域...  いい準備をする――。最近、スポーツ選手がよく口にするお決まりのセリフだ。体調を万全に整えて試合に臨む。「頑張ります」という紋切り型よりはマシだが、本番はそう甘くない。金融行政も、今後はどんな準備をして仕事に臨むのかが問われる時代に入りそうだ。 金融庁が来年にも実施する組織改革で金融行政のあり方が変わり、これまでの事後報告型から事前準備型に変わる可能性が出てきたからだ。 ここ数年、金融庁は過去に例がないほどのスポットライトを浴びている。08年のリーマン・ショック後、大手銀行は12年に不良債権処理を終えた。メガバンクグループが3つに集約され、比較的平穏な時期に入っている。 しかし金融緩和が進んで超低金利局面が続き、銀行の収益環境は厳しさを増している。負の遺産は除去したが、儲けは減って生き残りが難しくなっているのだ。 しわ寄せは経営体力の脆弱な地域金

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