医薬経済オンライン

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燻り続けるか「日英同盟」の小さな火

アストラゼネカと第一三共の相性度

2017年9月15日号

 火のないところでも煙は立つのか――英アストラゼネカが第一三共に買収を持ちかけたが、提案は拒否されたと、経済誌「日経ビジネス」オンライン版が報じたのは8月31日午後2時のこと。奇しくも、テレーザ・メイ英国首相が来日し、日英首脳会談が行われた日でもあった。 報道を受け、第一三共の株価はすぐさま前日比13%も急騰すると、東京証券取引所は午後2時17分に第一三共の株式売買を停止。直後の午後3時に同社が米国で進めていた制吐剤配合麻薬性鎮痛剤「CL108」の開発撤退と、これに伴う278億円の減損処理を発表したことも、混乱に拍車を掛けた。 しかし、第一三共は取引終了後の午後7時20分になって、日経ビジネスの報道を完全否定するプレスリリースを開示。これをもって、夏休み最後の日に湧き上がった市場の期待感は打ち消された。同誌グループの日本経済新聞が、「記事をよく読...  火のないところでも煙は立つのか――英アストラゼネカが第一三共に買収を持ちかけたが、提案は拒否されたと、経済誌「日経ビジネス」オンライン版が報じたのは8月31日午後2時のこと。奇しくも、テレーザ・メイ英国首相が来日し、日英首脳会談が行われた日でもあった。 報道を受け、第一三共の株価はすぐさま前日比13%も急騰すると、東京証券取引所は午後2時17分に第一三共の株式売買を停止。直後の午後3時に同社が米国で進めていた制吐剤配合麻薬性鎮痛剤「CL108」の開発撤退と、これに伴う278億円の減損処理を発表したことも、混乱に拍車を掛けた。 しかし、第一三共は取引終了後の午後7時20分になって、日経ビジネスの報道を完全否定するプレスリリースを開示。これをもって、夏休み最後の日に湧き上がった市場の期待感は打ち消された。同誌グループの日本経済新聞が、「記事をよく読むと

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