医薬経済オンライン

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「荒野の一本杉」を貫けるか第一三共

日本市場で鍛えられた手強い外資企業

2017年9月15日号

 あえて例えてみるならば、長らく静まりかえっていた古池の水面に突然波紋が広がり、周りもつられて色めき立ったものの、結局は何も起こらず、再び惰眠を貪る澱みに戻ったといったあたりか。8月31日の午後、「日経ビジネス」のオンラインが報じた英アストラゼネカによる第一三共への買収提案という記事を巡る騒動である。 折しも、来日中だった英国のテレーザ・メイ首相に対する日本政府の破格の忖度が話題を呼んでいたことから、政府が、第一三共を人身御供として英国に献上するのではとの憶測が広がるのに時間はかからなかった。しかも、第一三共が「そのような事実は一切ございません」とするわずか2行66文字のコメントを出すまでに6時間近い沈黙があったため、必要以上のハレーションを業界内と株式市場に引き起こしてしまった。 今回の消化不良的なサプライズに接して改めて感じるのは、国内...  あえて例えてみるならば、長らく静まりかえっていた古池の水面に突然波紋が広がり、周りもつられて色めき立ったものの、結局は何も起こらず、再び惰眠を貪る澱みに戻ったといったあたりか。8月31日の午後、「日経ビジネス」のオンラインが報じた英アストラゼネカによる第一三共への買収提案という記事を巡る騒動である。 折しも、来日中だった英国のテレーザ・メイ首相に対する日本政府の破格の忖度が話題を呼んでいたことから、政府が、第一三共を人身御供として英国に献上するのではとの憶測が広がるのに時間はかからなかった。しかも、第一三共が「そのような事実は一切ございません」とするわずか2行66文字のコメントを出すまでに6時間近い沈黙があったため、必要以上のハレーションを業界内と株式市場に引き起こしてしまった。 今回の消化不良的なサプライズに接して改めて感じるのは、国内製薬

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