Patient Relations
抗NMDA受容体脳炎患者会
2017年10月1日号
「適応外薬の解消」と「難病指定」を片岡美佐江会長 幻覚・幻聴や意識障害、手足の不随意運動、痙攣発作などの症状とともに、多くが昏睡状態に陥る「抗NMDA受容体脳炎」。発症率は300万人に1人と非常に稀だ。無意識にもかかわらず、まるで何かに取り憑かれたように、手足が激しく動くため、過去には藁にもすがる思いで患者家族が「お祓い」をお願いしたケースもあった。 抗NMDA受容体脳炎は何らかの原因で抗体が受容体を攻撃し、脳炎を引き起こす。髄液を採取する抗体検査はあるが、全国的に普及していない。 薬物療法などで意識が回復し、患者が社会復帰した報告も見られる。ただ、発症率が非常に低く、医師の間でも疾患の存在すらあまり知られていないのが現状。統合失調症など精神疾患に似た症状も出るが、重症化を防ぐために、やはり早期診断・治療が課題となる。 取り巻く環境を少...
「適応外薬の解消」と「難病指定」を片岡美佐江会長 幻覚・幻聴や意識障害、手足の不随意運動、痙攣発作などの症状とともに、多くが昏睡状態に陥る「抗NMDA受容体脳炎」。発症率は300万人に1人と非常に稀だ。無意識にもかかわらず、まるで何かに取り憑かれたように、手足が激しく動くため、過去には藁にもすがる思いで患者家族が「お祓い」をお願いしたケースもあった。 抗NMDA受容体脳炎は何らかの原因で抗体が受容体を攻撃し、脳炎を引き起こす。髄液を採取する抗体検査はあるが、全国的に普及していない。 薬物療法などで意識が回復し、患者が社会復帰した報告も見られる。ただ、発症率が非常に低く、医師の間でも疾患の存在すらあまり知られていないのが現状。統合失調症など精神疾患に似た症状も出るが、重症化を防ぐために、やはり早期診断・治療が課題となる。 取り巻く環境を少しで
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