医薬経済オンライン

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漢方処方 千差万様

症例「認知症の改善」

第33回

みとみどう薬局漢方専門薬剤師 安廣嘉人

2017年10月1日号

 認知症の予防に生薬の「遠志(オンジ)」が注目されています。どうしてかと言うと、15年12月、厚生労働省が出した生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に関するガイダンスのなかで、遠志から抽出されたオンジエキスが、「中年期以降の物忘れを改善する」効果を有すると位置付けられたからです。 加齢とともに起きる物忘れに対し、記憶機能に働き掛け改善するという事実は、高齢社会の日本で大きな話題を呼び、製薬企業をはじめ、多くの企業がOTC薬やサプリメントを発売しました。インターネットを眺めていると、大ブームになる予感があります。 遠志は、初心を呼び起こし、志を遠くに持つための薬草として、「志が遠大になる」ことから、名付けられたとされています。ヒメハギ科イトヒメハギの根の中心にある木部を抜き取り乾燥させた生薬で、「遠志肉」や「遠志筒」と呼ばれています。 また中国...  認知症の予防に生薬の「遠志(オンジ)」が注目されています。どうしてかと言うと、15年12月、厚生労働省が出した生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に関するガイダンスのなかで、遠志から抽出されたオンジエキスが、「中年期以降の物忘れを改善する」効果を有すると位置付けられたからです。 加齢とともに起きる物忘れに対し、記憶機能に働き掛け改善するという事実は、高齢社会の日本で大きな話題を呼び、製薬企業をはじめ、多くの企業がOTC薬やサプリメントを発売しました。インターネットを眺めていると、大ブームになる予感があります。 遠志は、初心を呼び起こし、志を遠くに持つための薬草として、「志が遠大になる」ことから、名付けられたとされています。ヒメハギ科イトヒメハギの根の中心にある木部を抜き取り乾燥させた生薬で、「遠志肉」や「遠志筒」と呼ばれています。 また中国最古

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