賛否両論
スーパー薬剤師 医者から「主役」を奪い取れ!
2017年10月1日号
医者はどこを取ってもドラマになる。腕の立つ天才外科医はもちろん、人情味溢れる町医者やドクターヘリに乗って救急災害に立ち向かう救命医、または未熟な新人研修医だって、その成長過程は立派な物語として成立する。さらに、医師会や大学病院を舞台にした権力闘争すら興味をそそる。しかし、薬剤師はドラマにならない。 以前、日本保険薬局協会が事業方針として「薬剤師が主人公となるテレビドラマ・映画の製作」を掲げ、関係者への働き掛けを誓った。しかし、あれから随分経つが、薬剤師が主人公のドラマなど、ほとんど実現していない。 人の生死に関わる医師と違って、薬剤師の仕事は地味だ。医師の処方を正確に調剤することが第一の本分。時として処方に疑義があれば照会するが、責任を持って医師に薬剤選択のアドバイスをする薬剤師はごくわずかだ。それに非完全分業下の国内にあっては、医師...
医者はどこを取ってもドラマになる。腕の立つ天才外科医はもちろん、人情味溢れる町医者やドクターヘリに乗って救急災害に立ち向かう救命医、または未熟な新人研修医だって、その成長過程は立派な物語として成立する。さらに、医師会や大学病院を舞台にした権力闘争すら興味をそそる。しかし、薬剤師はドラマにならない。 以前、日本保険薬局協会が事業方針として「薬剤師が主人公となるテレビドラマ・映画の製作」を掲げ、関係者への働き掛けを誓った。しかし、あれから随分経つが、薬剤師が主人公のドラマなど、ほとんど実現していない。 人の生死に関わる医師と違って、薬剤師の仕事は地味だ。医師の処方を正確に調剤することが第一の本分。時として処方に疑義があれば照会するが、責任を持って医師に薬剤選択のアドバイスをする薬剤師はごくわずかだ。それに非完全分業下の国内にあっては、医師への
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