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薬剤経済学

薬剤併用のときの費用対効果比

(後) がんの免疫療法

2017年10月1日号

 カリフォルニア大学サンフランシスコ校のチームによる「米国における転移性メラノーマの単独製剤1次療法と比べたニボルマブ+イピリブマブ併用療法の費用対効果」は、PDL1状態を把握しないで免疫チェックポイント製剤の治療に入る状況を分析したものである。臨床的改善に要する費用の追加が大きすぎ、費用効果的な選択とはいえないと結論付けたが、PDL1がポジティブな患者群、ネガティブな患者群に分ければ結果も違ってくる(ジャーナル・オブ・マネジド・ケア&スペシャルティー・ファーマシー2017年6月)。 CheckMate067試験ではPDL1ポジティブの患者が24%だったが、ネガティブな患者だけが対象なら、質調整した疾患進行のない期間(PFQALY)はニボルマブ比較で基線の0.13年増から0.20年増に広がる。費用は変わらないから、増分費用対効果比は29...  カリフォルニア大学サンフランシスコ校のチームによる「米国における転移性メラノーマの単独製剤1次療法と比べたニボルマブ+イピリブマブ併用療法の費用対効果」は、PDL1状態を把握しないで免疫チェックポイント製剤の治療に入る状況を分析したものである。臨床的改善に要する費用の追加が大きすぎ、費用効果的な選択とはいえないと結論付けたが、PDL1がポジティブな患者群、ネガティブな患者群に分ければ結果も違ってくる(ジャーナル・オブ・マネジド・ケア&スペシャルティー・ファーマシー2017年6月)。 CheckMate067試験ではPDL1ポジティブの患者が24%だったが、ネガティブな患者だけが対象なら、質調整した疾患進行のない期間(PFQALY)はニボルマブ比較で基線の0.13年増から0.20年増に広がる。費用は変わらないから、増分費用対効果比は29.6

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