話題の焦点
「麻酔薬を自己調節『和痛分娩』」
2017年10月15日号
「鼻の穴からスイカを出すような……」 出産時の痛さは相当なもの。そのため海外、とくに欧米では「無痛分娩」が一般化しており、日本でも徐々に増えている。 だが、それは硬膜外麻酔といって、背骨の脊髄に近い場所にチューブを入れ麻酔薬を注入する特殊技術を必要とするため、死亡や重度障害が連発、社会問題化した。 替わりに今注目され出したのが「和痛分娩」。 除痛効果はそれほど強くないものの、経静脈投与方法により安全。それに安価で患者満足度が高く、リラックスして出産ができて好評だ。 そしてユニークなのは、陣痛軽減目的だけでなく、術後の除痛目的のために、患者自身が投薬のボタンを押す、自己調節システム。 最近、芸能人ママたち、松嶋尚美や小倉優子などが自らの体験を公表したこともあって、徐々に浸透、拡大している。 激痛、恐怖感などの精神的ストレスを、他人でなく自分...
「鼻の穴からスイカを出すような……」 出産時の痛さは相当なもの。そのため海外、とくに欧米では「無痛分娩」が一般化しており、日本でも徐々に増えている。 だが、それは硬膜外麻酔といって、背骨の脊髄に近い場所にチューブを入れ麻酔薬を注入する特殊技術を必要とするため、死亡や重度障害が連発、社会問題化した。 替わりに今注目され出したのが「和痛分娩」。 除痛効果はそれほど強くないものの、経静脈投与方法により安全。それに安価で患者満足度が高く、リラックスして出産ができて好評だ。 そしてユニークなのは、陣痛軽減目的だけでなく、術後の除痛目的のために、患者自身が投薬のボタンを押す、自己調節システム。 最近、芸能人ママたち、松嶋尚美や小倉優子などが自らの体験を公表したこともあって、徐々に浸透、拡大している。 激痛、恐怖感などの精神的ストレスを、他人でなく自分で管
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