OBSERVER
中川隆・日本病院前救急診療医学会理事長
2017年10月15日号
ドクターカー不要論者は「現場を知らない」──「ドクターカー」の利点を訴えていますが、実情は。中川 ドクターカーとは、消防の指令室から医療機関が要請を受けて、日常的に医師を救急現場に車で臨場させるシステムのこと。ドクターカーの24時間365日の運用は、千里救命救急センターが元祖だ。医師や看護師が現場に駆けつけ、救急隊と協力して患者の状態を的確に判断し、迅速に救急医療を提供できるメリットがある。 無線機や医療資材などを搭載する事例もあるが、装備はさまざま。例えば、医師が駆けつけた現場で心電図を見て「心筋梗塞」と診断し、抗血小板作用を持つ「アスピリン」を即座に投与可能だ。 一方、救急救命士だと、心肺停止状態であれば、「アドレナリン」(エピネフリン)投与は認められるが、法律上の制約はもちろんのこと、高度な教育・修練が求められるため、現時点ではできる...
ドクターカー不要論者は「現場を知らない」──「ドクターカー」の利点を訴えていますが、実情は。中川 ドクターカーとは、消防の指令室から医療機関が要請を受けて、日常的に医師を救急現場に車で臨場させるシステムのこと。ドクターカーの24時間365日の運用は、千里救命救急センターが元祖だ。医師や看護師が現場に駆けつけ、救急隊と協力して患者の状態を的確に判断し、迅速に救急医療を提供できるメリットがある。 無線機や医療資材などを搭載する事例もあるが、装備はさまざま。例えば、医師が駆けつけた現場で心電図を見て「心筋梗塞」と診断し、抗血小板作用を持つ「アスピリン」を即座に投与可能だ。 一方、救急救命士だと、心肺停止状態であれば、「アドレナリン」(エピネフリン)投与は認められるが、法律上の制約はもちろんのこと、高度な教育・修練が求められるため、現時点ではできる行為
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