買収を断るしか道はなかった第一三共
アストラゼネカの提案は「幻」で終わるのか
2017年10月15日号
「英アストラゼネカが第一三共に買収提案」という8月31日の日経ビジネスのウェブサイトでの報道は、メガファーマ同士の合併話を久しく聞くことがなかったこともあり、大いに話題となった。報道を受けて、株価は急伸一時、前日比13.4%も上昇した。市場関係者の期待の大きさなのだろう。 だが、記事には、すでにアストラゼネカの買収提案に第一三共が応じなかったと書かれていたし、第一三共も全面否定した。その結果、9月1日には株価は報道前の水準まで戻っていた。垂涎の的の「ADC技術」 真実は、当事者同士しかわからない。だが、火のないところに煙は立たない。アストラゼネカの買収が両社に何をもたらすのか、本誌では、あえて検証してみた。 アストラゼネカの買収提案の最大の理由は、第一三共が持っている抗体薬物複合体(ADC)の技術と推測する。ADCは、がん治療法のなかで最も急...
「英アストラゼネカが第一三共に買収提案」という8月31日の日経ビジネスのウェブサイトでの報道は、メガファーマ同士の合併話を久しく聞くことがなかったこともあり、大いに話題となった。報道を受けて、株価は急伸一時、前日比13.4%も上昇した。市場関係者の期待の大きさなのだろう。 だが、記事には、すでにアストラゼネカの買収提案に第一三共が応じなかったと書かれていたし、第一三共も全面否定した。その結果、9月1日には株価は報道前の水準まで戻っていた。垂涎の的の「ADC技術」 真実は、当事者同士しかわからない。だが、火のないところに煙は立たない。アストラゼネカの買収が両社に何をもたらすのか、本誌では、あえて検証してみた。 アストラゼネカの買収提案の最大の理由は、第一三共が持っている抗体薬物複合体(ADC)の技術と推測する。ADCは、がん治療法のなかで最も急速
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