研究と広告の正常化が「総仕上げ」に
ディオバン、ブロプレスの教訓を生かした新時代
(株)薬新 井高恭彦
2017年10月15日号
ノバルティスファーマの高血圧治療薬「ディオバン」と武田薬品の「ブロプレス」で明るみに出た臨床研究とプロモーションを巡る問題への対策が総仕上げに入った。 臨床研究法が成立し、18年4月から施行となる見通しだ。日本製薬工業協会の加盟各社も医療機関や医師に対する資金提供の公表に踏み切ったほか、プロモーション資材を点検する「製品概要審査」の範囲を広げた。 反面、医療機関や医師との接触機会が狭められ、MRの業務が根本的に問い直される状況になった。自粛、自制が続くなかで、企業ブランドをアピールする広告宣伝も抑制気味にある。もともと消費者広告(DTC)が禁じられている医療用医薬品が柱となるだけに患者、国民にとっては「顔の見えない産業」と化す恐れも出てきた。 13年~14年にかけて、医療機関の臨床研究と密接不可分に結び付いた製薬企業の不正なプロモーション事...
ノバルティスファーマの高血圧治療薬「ディオバン」と武田薬品の「ブロプレス」で明るみに出た臨床研究とプロモーションを巡る問題への対策が総仕上げに入った。 臨床研究法が成立し、18年4月から施行となる見通しだ。日本製薬工業協会の加盟各社も医療機関や医師に対する資金提供の公表に踏み切ったほか、プロモーション資材を点検する「製品概要審査」の範囲を広げた。 反面、医療機関や医師との接触機会が狭められ、MRの業務が根本的に問い直される状況になった。自粛、自制が続くなかで、企業ブランドをアピールする広告宣伝も抑制気味にある。もともと消費者広告(DTC)が禁じられている医療用医薬品が柱となるだけに患者、国民にとっては「顔の見えない産業」と化す恐れも出てきた。 13年~14年にかけて、医療機関の臨床研究と密接不可分に結び付いた製薬企業の不正なプロモーション事例が
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