医薬経済オンライン

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注目新薬と市場展望

がん併用療法「開発」の最前線

第15回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2017年10月15日号

 9月にスペイン・マドリードで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のいくつかの演題について力点を置きたい。最大の目玉は「インフィンジ」の非小細胞肺がん(ステージ3)試験PACIFICと、「タグリッソ」の1次治療試験FLAURAで、アストラゼネカが会場の話題を独占した。 転移性胃がんで「オプジーボ」(小野薬品/ブリストルマイヤーズ・スクイブ)と「キイトルーダ」(メルク)を評価する試験(それぞれATTRACTION02、KEYNOTE059)が公表された。ATTRACTION02では、PDL1発現による有効性が示された。PDL1陽性(1%以上)ではプラセボ群に対するハザード比は0.58、PDL1陰性では0.71だった。討論者はこの2つの数字を「ほぼ同じ」と述べた。 オプジーボの試験ではPDL1検査が必須でなかったため、患者全体の40%しか評価されてい...  9月にスペイン・マドリードで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のいくつかの演題について力点を置きたい。最大の目玉は「インフィンジ」の非小細胞肺がん(ステージ3)試験PACIFICと、「タグリッソ」の1次治療試験FLAURAで、アストラゼネカが会場の話題を独占した。 転移性胃がんで「オプジーボ」(小野薬品/ブリストルマイヤーズ・スクイブ)と「キイトルーダ」(メルク)を評価する試験(それぞれATTRACTION02、KEYNOTE059)が公表された。ATTRACTION02では、PDL1発現による有効性が示された。PDL1陽性(1%以上)ではプラセボ群に対するハザード比は0.58、PDL1陰性では0.71だった。討論者はこの2つの数字を「ほぼ同じ」と述べた。 オプジーボの試験ではPDL1検査が必須でなかったため、患者全体の40%しか評価されていない

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