眺望「医薬街道」
女性医師の勤務環境は「まだ不十分」
近藤正觀
2017年10月15日号
日本医師会は9月21日、「女性医師の勤務環境の現況に関する調査報告書」を公表した。女性医師の働き方や、子育てとの両立の現状を把握するため、病院勤務の女性医師を対象に調査したものだ。 まず女性医師の数だが、14年の厚生労働省の医師数調査では約4万2000人。総数31万1000人のうち13.5%を占める。女性医師の割合が高い診療科は、内科が16.0%、小児科が9.5%、眼科が8.1%、皮膚科が6.7%、精神科が5.5%だった。 また、臨床研修医も8.3%と高い。近年の新卒医師の3人に1人が女性で、今後女性医師はさらに増えていくことになる。医師不足が叫ばれているが、比較的地域に密着している女性医師の活用は、高齢化が進展していくなかで、貴重な戦力となるに違いない。 さて、日医による女性医師の調査だが、実は08年にも行われた。これと比較すると、勤務環境は総じていい...
日本医師会は9月21日、「女性医師の勤務環境の現況に関する調査報告書」を公表した。女性医師の働き方や、子育てとの両立の現状を把握するため、病院勤務の女性医師を対象に調査したものだ。 まず女性医師の数だが、14年の厚生労働省の医師数調査では約4万2000人。総数31万1000人のうち13.5%を占める。女性医師の割合が高い診療科は、内科が16.0%、小児科が9.5%、眼科が8.1%、皮膚科が6.7%、精神科が5.5%だった。 また、臨床研修医も8.3%と高い。近年の新卒医師の3人に1人が女性で、今後女性医師はさらに増えていくことになる。医師不足が叫ばれているが、比較的地域に密着している女性医師の活用は、高齢化が進展していくなかで、貴重な戦力となるに違いない。 さて、日医による女性医師の調査だが、実は08年にも行われた。これと比較すると、勤務環境は総じていい方
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