医薬経済オンライン

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時流遡航

昨今の政治情勢に思うこと

第168回 ─常在戦場を謳う政界の奥に見えるもの─

本田成親

2017年10月15日号

 総選挙を前に与野党や新党が権謀術数の限りを尽くして激しい戦いを演じている。「機を見るに敏なり」の故事どおりに立ち振舞ったつもりの安倍政権に対し、野党も新党もなりふり構わず合従連衡を繰り返し、逆襲に転じつつもある。負ければそれまでの政治の世界とは元来そういうものなのだろう。 このときとばかりに、諸メディアも独自の立場が色濃く滲む論調を掲げて選挙報道に力を入れ始めたようだ。そのせいか、各社の報道姿勢はいずれかの政治勢力に偏っているように見える。ただ、政治絡みの報道姿勢は、むしろそのほうがより自然で好ましいのではないかと思う。さまざまな報道を通じて異なる立場の主義主張がなされ、理想論、現実論、悲観論などの諸論理が激しくぶつかり渦巻くなかから実践的な政治指針や政策が生み出されていくべきなのだ。 特定メディアの報道に対し絶対中立を求めるなどおよ...  総選挙を前に与野党や新党が権謀術数の限りを尽くして激しい戦いを演じている。「機を見るに敏なり」の故事どおりに立ち振舞ったつもりの安倍政権に対し、野党も新党もなりふり構わず合従連衡を繰り返し、逆襲に転じつつもある。負ければそれまでの政治の世界とは元来そういうものなのだろう。 このときとばかりに、諸メディアも独自の立場が色濃く滲む論調を掲げて選挙報道に力を入れ始めたようだ。そのせいか、各社の報道姿勢はいずれかの政治勢力に偏っているように見える。ただ、政治絡みの報道姿勢は、むしろそのほうがより自然で好ましいのではないかと思う。さまざまな報道を通じて異なる立場の主義主張がなされ、理想論、現実論、悲観論などの諸論理が激しくぶつかり渦巻くなかから実践的な政治指針や政策が生み出されていくべきなのだ。 特定メディアの報道に対し絶対中立を求めるなどおよそナ

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