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審査建言

日本の新薬審査の特徴をいかに海外に示すか

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2017年10月15日号

 90年代から新薬開発や承認審査の国際的な中心となってきたICH(医薬品規制調和国際会議)も、新興国や新薬以外の団体などの参入により、日米欧中心からWHO(世界保健機関)型の話し合い組織に変身しつつある。 ICHが始まる前の80年代、日本の製薬業界は、特許制度や外国企業への参入規制などにより守られてきた。新薬開発は欧米が軸であり、承認審査も英仏独などが、各国で承認審査を行っていたものの、基本的には米国と連携していた。そのなかに日本が入り込む余地はなかった。 ICHの発足により、ようやく日本は3極の仲間入りを果たし、その後、ECはEMEA(現在のEMA=欧州医薬品庁)を設立して中央審査を実現、FDA(米国食品医薬品局)は審査の迅速化を要求する議会の声を受け、ユーザーフィーを導入して大改革した。日本は審査センター(後にPMDA=医薬品医療機器総...  90年代から新薬開発や承認審査の国際的な中心となってきたICH(医薬品規制調和国際会議)も、新興国や新薬以外の団体などの参入により、日米欧中心からWHO(世界保健機関)型の話し合い組織に変身しつつある。 ICHが始まる前の80年代、日本の製薬業界は、特許制度や外国企業への参入規制などにより守られてきた。新薬開発は欧米が軸であり、承認審査も英仏独などが、各国で承認審査を行っていたものの、基本的には米国と連携していた。そのなかに日本が入り込む余地はなかった。 ICHの発足により、ようやく日本は3極の仲間入りを果たし、その後、ECはEMEA(現在のEMA=欧州医薬品庁)を設立して中央審査を実現、FDA(米国食品医薬品局)は審査の迅速化を要求する議会の声を受け、ユーザーフィーを導入して大改革した。日本は審査センター(後にPMDA=医薬品医療機器総合機

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