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薬剤経済学

薬剤併用のときの費用対効果比

(前) がんの免疫療法

2017年10月15日号

 がん治療にブレークスルーをもたらした免疫療法には、研究開発が集中し過ぎる傾向だけでなく、異なるチェックポイントを組み合わせる併用療法の相乗効果でさらなる臨床的飛躍が期待できる。だが、費用対効果の問題にどう対処するかも議論になっている。 「キイトルーダ」と「オプジーボ」は、それぞれ数十の組み合わせ研究が進んでいる。産業界は全体として提供できる臨床的価値で費用は決まると原則論を語りながらも、10万ドル超の薬剤の足し算は修正ポイントを迎えると内々覚悟しているようだ。企業を跨いだ併用療法の場合、利益分配が難問とされており、ボストンの臨床的・経済的評価研究所は、この問題提起を支払者の側からグループ・ディスカウントの調整を求められていると表現している。 転移性メラノーマは「治療の景色を変える」併用療法の先駆けである。では、それぞれの単独療法に対す...  がん治療にブレークスルーをもたらした免疫療法には、研究開発が集中し過ぎる傾向だけでなく、異なるチェックポイントを組み合わせる併用療法の相乗効果でさらなる臨床的飛躍が期待できる。だが、費用対効果の問題にどう対処するかも議論になっている。 「キイトルーダ」と「オプジーボ」は、それぞれ数十の組み合わせ研究が進んでいる。産業界は全体として提供できる臨床的価値で費用は決まると原則論を語りながらも、10万ドル超の薬剤の足し算は修正ポイントを迎えると内々覚悟しているようだ。企業を跨いだ併用療法の場合、利益分配が難問とされており、ボストンの臨床的・経済的評価研究所は、この問題提起を支払者の側からグループ・ディスカウントの調整を求められていると表現している。 転移性メラノーマは「治療の景色を変える」併用療法の先駆けである。では、それぞれの単独療法に対する臨

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