医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

国有卸は「依然」固い

第6回 米国卸「撤退情報」の余波

シード・プランニング 沈友敏

2017年10月15日号

 米国医薬品卸大手のカーディナルヘルス(CH)が中国に本格的に進出した際、専門家は「CHであっても、外資系卸が“中国の気候風土に馴染まない”という状況はしばらく変わらない」と厳しい見方を示した。この予言は的中したかもしれない。最近、CHが中国医薬品市場から撤退するという噂が流れている。 今回は中国医薬品流通市場の現状、そして、「2票制」導入が医薬品卸にどのような影響を与えるのかを見てみたい。 中国商務部(日本の経済産業省に相当する省庁)が公表した「医薬品流通業界活動統計分析報告」によると、16年における医薬品卸上位4社の売上が、いずれも1兆円の大台を突破したことがわかった。16年の医薬品卸(薬局を除く)の売上げは、前年比11.6%増の1兆3994億元(23兆901億円)で、営業利益は10.9%増の322億元(5313億円)だった。ちなみに、粗利益率は...  米国医薬品卸大手のカーディナルヘルス(CH)が中国に本格的に進出した際、専門家は「CHであっても、外資系卸が“中国の気候風土に馴染まない”という状況はしばらく変わらない」と厳しい見方を示した。この予言は的中したかもしれない。最近、CHが中国医薬品市場から撤退するという噂が流れている。 今回は中国医薬品流通市場の現状、そして、「2票制」導入が医薬品卸にどのような影響を与えるのかを見てみたい。 中国商務部(日本の経済産業省に相当する省庁)が公表した「医薬品流通業界活動統計分析報告」によると、16年における医薬品卸上位4社の売上が、いずれも1兆円の大台を突破したことがわかった。16年の医薬品卸(薬局を除く)の売上げは、前年比11.6%増の1兆3994億元(23兆901億円)で、営業利益は10.9%増の322億元(5313億円)だった。ちなみに、粗利益率は7.

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