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経済記事の読み方

陰りが見え始めた「巨人」日本生命

第1回 生き残りへ激変前夜の生命保険業界

2017年10月15日号

 生命保険商品は、「ニード喚起型の金融商品」と言われる。生保を利用したいと思った人が、自らの意思で保険に興味を持ち加入するのではなく、保険のニーズを掘り起こすことで初めて契約に至る。ニーズを呼び起こすには地元で知人に勧めるのが効果的。だから、生保は地縁人縁で販売する手法が定着しているのだ。今回から断続的に生保大手各社の現状を見ていきたい。 保険業界は金融業界のなかで最も保守的で、当局の庇護が最も強い業態である。国は戦後の復興資金を調達するため、生保が保険料や掛け金を国債で運用入することに期待する一方、戦争未亡人の生活資金確保のため、保険外交員の制度確立を後押した背景がある。 生保業界の自由化は95年の保険業法改正から始まった。生保と損保の相互参入の道が開け、01年からは銀行による保険の取次(窓口)販売がスタートした。 しかし、バブル崩壊で証...  生命保険商品は、「ニード喚起型の金融商品」と言われる。生保を利用したいと思った人が、自らの意思で保険に興味を持ち加入するのではなく、保険のニーズを掘り起こすことで初めて契約に至る。ニーズを呼び起こすには地元で知人に勧めるのが効果的。だから、生保は地縁人縁で販売する手法が定着しているのだ。今回から断続的に生保大手各社の現状を見ていきたい。 保険業界は金融業界のなかで最も保守的で、当局の庇護が最も強い業態である。国は戦後の復興資金を調達するため、生保が保険料や掛け金を国債で運用入することに期待する一方、戦争未亡人の生活資金確保のため、保険外交員の制度確立を後押した背景がある。 生保業界の自由化は95年の保険業法改正から始まった。生保と損保の相互参入の道が開け、01年からは銀行による保険の取次(窓口)販売がスタートした。 しかし、バブル崩壊で証券市

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