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interview

京都大学大学院医学研究科薬剤疫学教授・川上浩司

2017年11月1日号

広がるリアルワールドデータの活用──リアルワールドデータ(RWD)という言葉を耳にします。いったい何を指すのでしょうか。川上 今この瞬間にも医療が行われており、そのデータを比較的正確に集めて統合されたデータベース(DB)から、切り出されたものだと考えている。レセプトは5、6年前、DPCは3、4年ぐらい前、電子カルテは今年から使えるようになってきた。臨床試験のような介入研究でも品質が高ければRWDと考える人もいるようだが、それには賛同しかねる。あくまでそれは臨床試験であって、リアルではない。多くの人は疾患登録のレジストリデータもRWDと看做しているようだが、決められた様式で研究などを目的として登録しているものなので、別枠と考えている。──製薬会社がRWDを活用することのメリットは何でしょうか。川上 わかりやすい例で言えば、まずはマーケティング... 広がるリアルワールドデータの活用──リアルワールドデータ(RWD)という言葉を耳にします。いったい何を指すのでしょうか。川上 今この瞬間にも医療が行われており、そのデータを比較的正確に集めて統合されたデータベース(DB)から、切り出されたものだと考えている。レセプトは5、6年前、DPCは3、4年ぐらい前、電子カルテは今年から使えるようになってきた。臨床試験のような介入研究でも品質が高ければRWDと考える人もいるようだが、それには賛同しかねる。あくまでそれは臨床試験であって、リアルではない。多くの人は疾患登録のレジストリデータもRWDと看做しているようだが、決められた様式で研究などを目的として登録しているものなので、別枠と考えている。──製薬会社がRWDを活用することのメリットは何でしょうか。川上 わかりやすい例で言えば、まずはマーケティング。我

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