医薬経済オンライン

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薬剤経済学

薬剤併用のときの費用対効果比

(後)がんの免疫療法

2017年11月1日号

 カリフォルニア大学サンフランシスコ校看護学校・薬学校のチームによる「米国における転移性メラノーマの単独製剤1次療法と比べたニボルマブ+イピリムマブ併用療法の費用対効果」は、高額なのに臨床パフォーマンスの劣るイピリムマブが経済効率を下げていることを示唆している。単価が現在の65%に下がれば併用療法の費用も2割減り、ニボルマブ比のICERは10万ドルを切るまで改善する(表3、ジャーナル・オブ・マネジド・ケア&スペシャルティー・ファーマシー2017年6月)。 また、標的抗体PDL1状態を事前に把握せずチェックポイント製剤の治療に入る状況を前提に分析したが、PDL1ポジティブとネガティブに分ければ結果も違ってくる。 CheckMate067試験ではPDL1ポジティブの患者が24%を占めたが、仮にネガティブ100%なら、ニボルマブ比で質調整した疾...  カリフォルニア大学サンフランシスコ校看護学校・薬学校のチームによる「米国における転移性メラノーマの単独製剤1次療法と比べたニボルマブ+イピリムマブ併用療法の費用対効果」は、高額なのに臨床パフォーマンスの劣るイピリムマブが経済効率を下げていることを示唆している。単価が現在の65%に下がれば併用療法の費用も2割減り、ニボルマブ比のICERは10万ドルを切るまで改善する(表3、ジャーナル・オブ・マネジド・ケア&スペシャルティー・ファーマシー2017年6月)。 また、標的抗体PDL1状態を事前に把握せずチェックポイント製剤の治療に入る状況を前提に分析したが、PDL1ポジティブとネガティブに分ければ結果も違ってくる。 CheckMate067試験ではPDL1ポジティブの患者が24%を占めたが、仮にネガティブ100%なら、ニボルマブ比で質調整した疾患

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