医薬経済オンライン

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持田を好調に導いた「オーガニック経営」

背伸びせず、国内市場の変化に敏感に対応

2017年11月15日号

「今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか」と、昭和の名優・鶴田浩二が『傷だらけの人生』の中で歌ったのは実は1970年、高度成長期の真っ只中のことだった。当時の国内製薬業界はというと、藤沢薬品(現アステラス製薬)が抗生物質「セファメジン」の開発に成功し、いわゆる抗菌剤ブームが業界内に沸き起こるとともに、日本の医薬品産業の市場規模が1兆円の大台に乗るという日の出のような年だった。 だが、それから半世紀弱を経て、市場の規模こそ10倍に膨らんだものの、その約3分の1は欧米外資企業に占められ、国内製薬各社は海外市場へのアクセスを持つ恵まれた数社を除いて、多くは残る3分の2のパイを巡って足の引っ張り合いのような競争を行っている。しかもそのパイも、新薬というフィリング(詰め物)の部分が減る一方、後発品というパイ皮部分ばかりが厚くなるばかり。20年ま... 「今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか」と、昭和の名優・鶴田浩二が『傷だらけの人生』の中で歌ったのは実は1970年、高度成長期の真っ只中のことだった。当時の国内製薬業界はというと、藤沢薬品(現アステラス製薬)が抗生物質「セファメジン」の開発に成功し、いわゆる抗菌剤ブームが業界内に沸き起こるとともに、日本の医薬品産業の市場規模が1兆円の大台に乗るという日の出のような年だった。 だが、それから半世紀弱を経て、市場の規模こそ10倍に膨らんだものの、その約3分の1は欧米外資企業に占められ、国内製薬各社は海外市場へのアクセスを持つ恵まれた数社を除いて、多くは残る3分の2のパイを巡って足の引っ張り合いのような競争を行っている。しかもそのパイも、新薬というフィリング(詰め物)の部分が減る一方、後発品というパイ皮部分ばかりが厚くなるばかり。20年までに

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