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余波大きい旭川医大「全面敗訴」

システム開発の契約破棄、NTT東に高裁は14億円「支払え」

2017年11月15日号

 旭川医科大学にとって、「まさかの逆転判決」──。旭川医大病院の電子カルテ・情報管理システムの納入遅延を巡り、旭川医大とシステム受注者のNTT東日本が争っていた損害賠償訴訟だ。旭川医大が遅延を理由に契約解除したことに対し、NTTが22億7976万円の損害賠償を請求し、旭川医大が逸失利益として19億3567万円の損害賠償を求めて提訴したシステム開発訴訟である。 一審の旭川地方裁判所の判決は16年3月、旭川医大とNTT東双方に責任があるとして旭川医大に3億6508万円の賠償金支払いを、NTT東に3億8386万円の賠償金支払いを命じた。ところが、控訴審である8月31日の札幌高等裁判所判決は「旭川医大がNTTに対し大量の追加機能の開発を要望したことが遅延の主な原因。旭川医大は協力義務違反に当たる」と判断、旭川医大にのみ14億1501万円の賠償を命じたのだ。...  旭川医科大学にとって、「まさかの逆転判決」──。旭川医大病院の電子カルテ・情報管理システムの納入遅延を巡り、旭川医大とシステム受注者のNTT東日本が争っていた損害賠償訴訟だ。旭川医大が遅延を理由に契約解除したことに対し、NTTが22億7976万円の損害賠償を請求し、旭川医大が逸失利益として19億3567万円の損害賠償を求めて提訴したシステム開発訴訟である。 一審の旭川地方裁判所の判決は16年3月、旭川医大とNTT東双方に責任があるとして旭川医大に3億6508万円の賠償金支払いを、NTT東に3億8386万円の賠償金支払いを命じた。ところが、控訴審である8月31日の札幌高等裁判所判決は「旭川医大がNTTに対し大量の追加機能の開発を要望したことが遅延の主な原因。旭川医大は協力義務違反に当たる」と判断、旭川医大にのみ14億1501万円の賠償を命じたのだ。 完

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