眺望 医薬街道
どこへいった「健康サポート薬局」
2017年11月15日号
16年10月から届出がスタートした「健康サポート薬局」だが、行政の思惑が外れ、低迷している。17年9月現在、全国で523軒の届出で、全薬局を5万8000軒とすれば1%にも満たない。 医薬分業は70%程度となったが、その中心は門前薬局で、点分業となっているのが現状である。調剤薬局は大きな医療機関の門前に競って出店し、処方箋の獲得に邁進している。そもそも分業のメリットは、診察・処方する医師と調剤する薬剤師のダブルチェックのはず。だが、門前薬局では、他の医療機関の処方に監視が及ばない。高齢者が、抱えた疾患ごとに医療機関を受診すれば、その医療機関の門前で処方薬をもらうからだ。医師は他の医療機関の処方薬を知らず、患者単位で考えた場合、重複投与を防ぐ方策がない。 15年に日本老年学会が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」を作成した背景には、患者によっては1...
16年10月から届出がスタートした「健康サポート薬局」だが、行政の思惑が外れ、低迷している。17年9月現在、全国で523軒の届出で、全薬局を5万8000軒とすれば1%にも満たない。 医薬分業は70%程度となったが、その中心は門前薬局で、点分業となっているのが現状である。調剤薬局は大きな医療機関の門前に競って出店し、処方箋の獲得に邁進している。そもそも分業のメリットは、診察・処方する医師と調剤する薬剤師のダブルチェックのはず。だが、門前薬局では、他の医療機関の処方に監視が及ばない。高齢者が、抱えた疾患ごとに医療機関を受診すれば、その医療機関の門前で処方薬をもらうからだ。医師は他の医療機関の処方薬を知らず、患者単位で考えた場合、重複投与を防ぐ方策がない。 15年に日本老年学会が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」を作成した背景には、患者によっては10剤
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