医薬経済オンライン

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「ボリューム重視」の薬価抜本改革

新薬に「苦いアメ」と長期品に「手緩いムチ」

2017年12月1日号

「画期的新薬であるいわゆる『ピカ新』は健康に対しても相当な貢献をし、かつ産業政策としても一気に世界中に対して高い薬価で売り出すことができると思うが、成分を変えたものであるいわゆる『ゾロ新』はどの程度新薬として評価することが適当か、よく見ながら対応していくということだと思う」 これは、10月26日の経済財政諮問会議で、安倍晋三首相が発言した内容だ。一国の宰相が「ピカ新」「ゾロ新」と、使い古された業界用語を持ち出しながら、改革の方向性を自ら打ち出したことになる。 4人いる諮問会議の民間議員のなかでは、新浪剛史氏(サントリーホールディングス社長)が、最も薬価制度改革に思い入れが強い。安倍首相の発言をお膳立てするかのように、同じ会合で「ゾロ新依存型システムを改めていくべき」「ピカ新の創出にドライブをかけていくことが肝要」と言い放った。 制度論にも言... 「画期的新薬であるいわゆる『ピカ新』は健康に対しても相当な貢献をし、かつ産業政策としても一気に世界中に対して高い薬価で売り出すことができると思うが、成分を変えたものであるいわゆる『ゾロ新』はどの程度新薬として評価することが適当か、よく見ながら対応していくということだと思う」 これは、10月26日の経済財政諮問会議で、安倍晋三首相が発言した内容だ。一国の宰相が「ピカ新」「ゾロ新」と、使い古された業界用語を持ち出しながら、改革の方向性を自ら打ち出したことになる。 4人いる諮問会議の民間議員のなかでは、新浪剛史氏(サントリーホールディングス社長)が、最も薬価制度改革に思い入れが強い。安倍首相の発言をお膳立てするかのように、同じ会合で「ゾロ新依存型システムを改めていくべき」「ピカ新の創出にドライブをかけていくことが肝要」と言い放った。 制度論にも言及。

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