トランプ大統領の置き土産 | 医薬経済オンライン

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トランプ大統領の置き土産

2017年12月1日号

　米国のドナルド・トランプ大統領が11月初旬に初来日した。初日には安倍晋三首相、松山英樹プロとゴルフを楽しんだ。日本政府の「おもてなし」は大成功だったようだ。だが、トランプ大統領は安倍首相に米国製兵器の大量購入を促すなど、その行動や発言には米国を売り込むことを、常に念頭に置いていた。　また、トランプ大統領の来日は、日本の製薬業界にも少なからず影響を与えた。それは、一般紙では触れられていないが、日米首脳会談で日本に対する米国の要求・要請事項として、「薬価制度の透明化」を挙げたことである。最終的には「中央社会保険医療協議会での業界ヒアリングの時間を延長し、米国代表の意見をもっと言わせろ」という内容で合意した。　ただ、中医協の場で米国研究製薬工業協会（ＰｈＲＭＡ）の発言時間を、例えば10分だったところを20分にしろといった単純な話ではなく、これが米... 　米国のドナルド・トランプ大統領が11月初旬に初来日した。初日には安倍晋三首相、松山英樹プロとゴルフを楽しんだ。日本政府の「おもてなし」は大成功だったようだ。だが、トランプ大統領は安倍首相に米国製兵器の大量購入を促すなど、その行動や発言には米国を売り込むことを、常に念頭に置いていた。　また、トランプ大統領の来日は、日本の製薬業界にも少なからず影響を与えた。それは、一般紙では触れられていないが、日米首脳会談で日本に対する米国の要求・要請事項として、「薬価制度の透明化」を挙げたことである。最終的には「中央社会保険医療協議会での業界ヒアリングの時間を延長し、米国代表の意見をもっと言わせろ」という内容で合意した。　ただ、中医協の場で米国研究製薬工業協会（ＰｈＲＭＡ）の発言時間を、例えば10分だったところを20分にしろといった単純な話ではなく、これが米国側

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