医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

「研究開発型」の代表企業

―小野薬品、オプジーボで実証―

2017年12月1日号

 小野薬品の経営が凝縮されているのが、世界初の抗PD1抗体を実用化した「オプジーボ」といって差し支えない。PD1という分子を京都大学の本庶佑氏(当時)のグループが発見したのは92年。小野はこの段階から研究に参画した。PD1が免疫抑制に関係している仕組みが解明されたのは99年だが、7年を費やしている。この間に内外の製薬企業の多くが研究から手を引いた。 小野は、逆にここから研究開発を本格化する。05年5月には米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)と共同研究を開始、06年にニボルマブ、つまり現在のオプジーボが完成している。ただちに治験を開始したが、臨床研究が進むとともに、その劇的効果が世界から注目された。13年には世界的革命技術として米科学誌『サイエンス』の13年の「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」のトップを飾った。世界の製薬大手の研究の扉を開いた...  小野薬品の経営が凝縮されているのが、世界初の抗PD1抗体を実用化した「オプジーボ」といって差し支えない。PD1という分子を京都大学の本庶佑氏(当時)のグループが発見したのは92年。小野はこの段階から研究に参画した。PD1が免疫抑制に関係している仕組みが解明されたのは99年だが、7年を費やしている。この間に内外の製薬企業の多くが研究から手を引いた。 小野は、逆にここから研究開発を本格化する。05年5月には米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)と共同研究を開始、06年にニボルマブ、つまり現在のオプジーボが完成している。ただちに治験を開始したが、臨床研究が進むとともに、その劇的効果が世界から注目された。13年には世界的革命技術として米科学誌『サイエンス』の13年の「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」のトップを飾った。世界の製薬大手の研究の扉を開いた製品

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