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漢方処方 千差万様

高齢者の「不眠」と「不安」

第35回

みとみどう薬局漢方専門薬剤師 安廣嘉人

2017年12月1日号

 年齢を重ねると若い頃のようには眠れなくなってきます。そして眠れないことで生活のリズムが崩れ、いろいろな問題が生じてきます。実際に「睡眠」の相談は高齢者に多くみられます。相談内容はそれぞれですが、「寝つきが悪い」「朝までぐっすり眠れない」などが多くを占めています。 日本老年医学会によると、60歳以上の高齢者では約3割の人が何らかの睡眠障害があると報告しています。高齢者の不眠症の原因としては、加齢に伴う生理機能が徐々に低下するため、必要とする睡眠時間が短くなると言われています。例えば、よく相談を受けるのは、「午後8時に床について寝るけれど午前2時に目が覚めてしまい、その後は眠れない」というものです。睡眠時間としては6時間ほど寝ているので十分なはずですが、睡眠自体が浅いので、昼寝をしてしまう。ほかにも不眠の理由としては、トイレが近くなり夜中に...  年齢を重ねると若い頃のようには眠れなくなってきます。そして眠れないことで生活のリズムが崩れ、いろいろな問題が生じてきます。実際に「睡眠」の相談は高齢者に多くみられます。相談内容はそれぞれですが、「寝つきが悪い」「朝までぐっすり眠れない」などが多くを占めています。 日本老年医学会によると、60歳以上の高齢者では約3割の人が何らかの睡眠障害があると報告しています。高齢者の不眠症の原因としては、加齢に伴う生理機能が徐々に低下するため、必要とする睡眠時間が短くなると言われています。例えば、よく相談を受けるのは、「午後8時に床について寝るけれど午前2時に目が覚めてしまい、その後は眠れない」というものです。睡眠時間としては6時間ほど寝ているので十分なはずですが、睡眠自体が浅いので、昼寝をしてしまう。ほかにも不眠の理由としては、トイレが近くなり夜中に何度

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