HOLMES & VACCINE
新規抗がん剤開発の行方
第6回 ~後発品への追い風~
コイツ・ドナン
2017年12月1日号
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、製薬企業による抗がん剤の開発動向に関して、英国で新たな推理を始めた。ドイツから来たワクチン博士の先輩で抗体医薬のスペシャリストであるマブ博士も会話に加わっている。久しぶりに顔を合わせた3人は、さっそく大腸がんを軸にして、がん治療の話を始めた。ヤクルト本社は「カンプト」「エルプラット」を主力品としてきたが、近年は後発品の侵食もあって苦戦している。だが、ホームズは大腸がんの術後の再発防止化学療法に関しては、併用療法で後発品が用いられるケースが増えてきたと指摘。ヤクルトも後発品を出して、主力品の落ち込みを緩和しているという。ホームズは、併用療法に後発品を用いることが、日本での抗がん剤の将来像ではないかと見通した。「ホームズ。君の言うことには説得力がある。抗がん剤の使用は確かに難しい。内科...
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、製薬企業による抗がん剤の開発動向に関して、英国で新たな推理を始めた。ドイツから来たワクチン博士の先輩で抗体医薬のスペシャリストであるマブ博士も会話に加わっている。久しぶりに顔を合わせた3人は、さっそく大腸がんを軸にして、がん治療の話を始めた。ヤクルト本社は「カンプト」「エルプラット」を主力品としてきたが、近年は後発品の侵食もあって苦戦している。だが、ホームズは大腸がんの術後の再発防止化学療法に関しては、併用療法で後発品が用いられるケースが増えてきたと指摘。ヤクルトも後発品を出して、主力品の落ち込みを緩和しているという。ホームズは、併用療法に後発品を用いることが、日本での抗がん剤の将来像ではないかと見通した。「ホームズ。君の言うことには説得力がある。抗がん剤の使用は確かに難しい。内科医の
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